奈良県|県内企業の採用力向上推進事業

採用に有効な学生・若年者の視点

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令和6年10月11日
第二回セミナーを開催しました
 

講師:合同会社WLBC関西 コンサルタント 山本桂子

採用に有効な学生・若年者の視点

1、キャリア教育の変化

 中央教育審議会の「初等中等教育と高等教育との接続の改善について(答申)」(1999年)では、キャリア教育は職業キャリアの色が濃かった。2011年「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」ではライフキャリアも含めたキャリア教育へとその意味が広がった。
 社会の変化に合わせて職業も変化する中、生活面も含めどのような自分でいたいのかを考えることが大切である。

2、社会と学生の変化

【学生が抱える葛藤】
情報量が多すぎる
なのに自分らしさを発揮できる場所を自分で選ばないといけない
SNSで常時見られていて人からどう見えているのかが気になる
オンラインに慣れて対面が苦手
 もっと自分に合う仕事があるのでは?と思ってしまう

3、学生の会社選びの基準

【学生の価値観とそれに対して企業ができること】
自分の時間が大事→ワークライフバランスを全社で整える
自分らしさを生かしたい→キャリアパスを見せてあげる
ちゃんと見て欲しい→こまめなフィードバックと評価制度
周りから良く見られたい→自社が社会貢献しているポイントをハッキリさせる
ブラックは嫌→就業規則の見直し
親も納得して欲しい→本人が親を説得したくなるような会社づくり
 

4、マッチングがうまくいかない理由

【合わないポイント】
年配のトップが昔のままの価値観で会社経営をしている→管理職のマインドセット
どういう人が欲しいのかが曖昧→自社に必要な人物像の分析
自社の良いところ、良くないところを社員自身も考えていない→社員が自社分析を行う
【ここに力を入れましょう】
ホームページ、SNSを若者が見てわかりやすい内容にする→写真や動画を多めにし、働く人の日常がわかるようにする
学生との接点を多く持ち、できれば一緒に何かをする機会を作る→高校や大学とのつながりを作る
【選考の仕方】
従来の選考ではお互いを知る限界がある
会社説明会→仕事体験会、野外活動
性格検査や適職診断→従業員にも行い社内の傾向を知る
集団面接→トランプ大会、ゲーム大会
個人面接→若手社員との雑談入社前研修→+若手メンターをつける
 

5、学校とのかかわり方

インターンシップ
求人票
授業
ゼミ
工夫できるところはありませんか?
 

6、学生の本音トーク

2組4名の学生発表では、就職活動中に感じた違和感や、企業に対して何を求めているのか、などが語られた。その後グループごとにご着席いただいた企業の出席者の各テーブルに、学生が1人ずつ座りテーブルごとに質疑応答がなされた。企業の方からは多くの質問があり、学生からも充実した時間だったとの声があった。直接の対話の時間がやはり大切である。
 

7、まとめ

社会は変化している。若者も変化している。従来のやり方を踏襲し、ジェネレーションギャップを放置しているところに若者は集まらない。若者が「楽しい」と感じる仕事は何なのか、自社にそれはあるのか、それをどう伝えれば良いのか、変化を恐れず拒まず、考え続けることが必要。

第一回 採用力を上げるために

令和6年9月19日開催

合同会社WLBC関西 コンサルタント 布谷由美子

1、今の学生を知る
2、採用におけるあなたの会社の課題の明確化
3,内定辞退をださせない採用のコツ

 
 
 

第三回 インターンシップを制する企業は採用を制する

令和6年11月12日開催
株式会社いろあわせ 代表取締役 北川雄士
1、新卒採用状況からみるインターンシップの重要性
2、インターンシップを活用した採用活動のコツ
3、事例から学ぶインターンシップ